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環境探究学研究会 ニュースレター

January, 2020 No.1

環境探究学研究会 発足! 子どもたちに、さらなる発表の場を 2022 年には高等学校教育で「探究」に関する授業の導入が決定しており (文部科学省高校学習指導要領告示)、今後はその影響が少なからず 小中学校の教育活動へも影響が及ぶことが予想されます。「探究」に関する 学習としてアメリカでは 2007 年より国家戦略として実施されている STEM 教育が導入されており、課題解決学習型(Project-based Learning)

向 雅生先生 (東京都立富士高等学校附属中学校)

最先端科学と

の学習として、未来型の人材育成に効果が期待されています。

生徒を繋げる

私たちは、課題解決型の学習を「探究学」(Project-based Research)

サイエンスキャッスル 2019

として位置づけ、先駆的に「探究」教材の開発と実践を行っています。当会の

関東大会で ICU 賞など

ホームページや出前授業、学会発表を通じて、教材活用の様子を広く公開

数々の賞を受賞

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できればと考えています。誰もが参照できるようなオープンサイエンスを目指し 東京都立富士高等学校附属中学校

ています。

の向雅生教諭に聞きました。

<入会のご案内> ★教育活動にご興味のある教員の方 、研究者の方

「今年はがんばりどころ」

(文理問いません)

「生徒みんなに賞をあげたい」

★学習指導要領改訂(2022 年)に伴い、学校現

「指導する先生たちにも賞をあげたい」

場で「探究的な学習」を本格的に取り扱いたいとお考え

Kantanken.net

向先生の口癖です。

の教員の方 ★学校現場と直接つながりを持ち、研究のおもしろさを子どもたちに伝えたい とお考えの研究者の方

2020年3月28日(土)第1回定例大会 「環境フォーラム2020 in 東大キャンパス」を開催 します

→p3

探 探究学習の実装レポート 今回は「防災探究」(東京大学地震 研究所・五島特任研究員)→p4





最先端科学と生徒を繋げる 向 雅生 主任教諭(東京都立富士高等学校附属中学校)

サイエンスキャッスル 2019 関東大会で ICU 賞など数々の賞を受賞 「自分の土俵で勝負する!」これが、「最先端科学と 生徒を繋げる」ための鍵です。 私の専門分野は「生物物理学」です。今回、探究学

特に生徒たちが好きな甲虫に研究テーマを絞ったこと で、そのオオアゴの先端にマンガン(Mn)が集積す る種が存在することを発見し、論文化しました(堀

習に用いた X 線分析顕微鏡(XGT)は、細く絞った X

越ほか,2019)。今年は、海生節足動物の研究

線を測定試料に照射し、その散乱 X 線から元素分布

を論文化の予定です。

像やスペクトルデータを得られる高性能分析装置です。

これらの高校生たちの挑戦が、未来の探究教育

主に半導体などの研究分野で使われてきました。これを

の柱の一つとなれば、多くの科学者が危惧する日本

生物試料に応用し、学校現場の利点を活かして人海戦

の基礎研究の裾野を広げ、国際競争力を高める可

術で試料採集しました。

能性を秘めていると感じています(向)。

今回紹介した活動の参考文献:堀越 晟仁,宮澤 拓実,松下 直矢,向 雅生,横山 政昭,X 線分析顕微鏡を 用いた甲虫のオオアゴに蓄積する金属元素の測定 (2019 年),X 線分析の進歩 (50), 271-283.

会員の皆様の活動・受賞

学校で取り組んでいる活動や、活動報告、受賞報告

報告など大募集!

詳しくは事務局([email protected])までお

など記事を募集しております。 ぜひご投稿ください。 問い合わせ下さい。

kantanken.net 環境探究学研究会では随時会員を募集しています

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第1回定例大会「環境フォーラム 2020 in 東大キャン パス」を開催します 環境探究学研究会 事務局より

2020 年 3 月 28 日(土)開催

参加・予稿受付は 2/28(金)まで

本大会では、小中高校生に「学会」の雰囲気に触れる

参加(見学)のみも受け付けております。下記の

機会を提供し、子どもたちを主体とした研究発表の場を

HP サイトの投稿フォームからお申込みください。

設けることがねらいです。日頃、クラブ活動・部活動で研 究活動に取り組んでいらっしゃる学校はぜひお気軽にご 参加ください。発表内容は文系理系を問いません。

「児童生徒」、「教員」、「研究者」の3者が“同じ目 線”、“同じ立ち位置”で発表するという新しい発表スタイ ルです。当日は、各方面の研究者の方からアドバイスを 受けることができますので、より一層専門性の高い研究

http://kantanken.net/meeting.html 〇参加費:中高生ならびに会員は無料。非会員で

大学生以上の方は 3,000 円 〇小中高生の投稿資格:引率される先生が本会 の会員 〇詳細は HP をご覧下さい

活動へのレベルアップが期待されます。生徒や指導者 (教員)への表彰制度も設けました。

★スペシャルレクチャー:石田秀輝氏(東北大学

遠方の方に配慮した午後のみの参加・発表や、本会

★研究者による探究教材の見つけ方、などを

の新しい試みである「リモートポスタープレゼンテーション (RPP※)」の発表システムを導入します。ぜひお誘いあ わせの上ご参加ください。 ※本会が提案する新しいポスター発 表のスタイルです。ポスターとそれを説 明する動画(DVD などの媒体)を予 め事務局あてに送っていただき、大会 当日に動画放映で発表に代えることができます。また、そ れについて研究者からのコメントをもらうことができます。

名誉教授)による『探究の原理を考える』

予定しています

石田秀輝氏(東北大学名誉教 授)/本研究会理事・ものつくり 生命文明機構理事・アースウォッ チ・ジャパン理事・ネイチャー・テッ ク研究会代表。著書に小学校 国語 6 年生 自然に学ぶくらし (光村図書出版)や「自然に 学ぶ粋なテクノロジー なぜカタツ ムリの殻は汚れないのか」(化学 同人)。「ありがた~い生き物た ち」(リベラル社)、「科学のお話 『超』能力をもつ生き物たち」 (学研)シリーズなど多数監修

kantanken.net 環境探究学研究会では随時会員を募集しています

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2019 年 11 月 14 日と 28 日の2回に渡り、東京都立 富士高等学校附属中学校の1年生のクラスにお邪魔して「防災探究」の授業を行いま した。「過去」「現在」「未来」をキーワードに、住んでいる地域のことを調べてきてもらい、 1分間スピーチしてもらいました(エレベーターピッチ)。授業の最後には、自分の住んで いる地域の過去の災害や地形から、自分がどのように感じたかを危険度別に付箋の色 (右上の写真)で選んでもらい、感じたことをその中に 記入してもらいました。そして防災マップ(地図の中に は過去に液状化が起きた場所や活断層の場所が示し てあります)にペタペタと貼りつけ学年全体で 1 枚の防 災マップが完成!簡単な液状化の実験も行いました (Youtube に UP しています)〔東京大学地震研究 所 五島朋子特任研究員〕。 今回の指導案・授業の様子 はこちらでご覧いただけます



活動報告

ご協力いただきました都立富士高等学校附属中学校の皆様にこの場をかり まして感謝申し上げます。 なお、今回の指導案・成果物などは、先生方が 活用できるよう教材として本研究会のホームページで提供しています。

太字は会員名ならびに【】内は報告者

◆日本生物教育学会 第 104 回全国大会で発表 「PC×R サイクルを用いた都立中高一貫校における探究活動の指導方法の構築と 実践報告」 向雅生(東京都立富士高附中), 飯泉恭一(東北女子大),長濱和代(目白大学),佐藤真太郎(埼玉県 所沢市立北小), 五島朋子(東大地震研),石田秀輝(東北大) ◆第 17 回生活をテーマとする研究・作品コンクール表彰式への参加(東京都立富士高附中) 【向雅生】 ◆『わかったつもり』を揺さぶる小学校理科観察・実験 その実験計画は本当に正しい!?-批判的思考力を付けて、正 しい実験計画を立てよう, 佐藤真太郎、理科の教育(平成 30 年 11 月号),東洋館出版社 ◆公立小中学校における学校防災マニュアル管理・運営の課題について「学校防災アンケート」の調査報告-教育委員 会との連携強化を目指して-,五島朋子・矢崎良明・石辺岳男,災害情報(2019 年 12 月受理) ◆「防災探究」の出前授業を実施、テーマ:防災を探る(土地を知り、過去に学び、現在に活かし、より良い未来へ) (東京都立富士高等学校附属中学校 1 年生対象)【五島朋子・向雅生】 ◆明治神宮の森の活用と教育実践,長濱和代(目白大学)・上田裕文(北海道大学)・今泉宜子(明治神宮国際神道文 化研究所),日本環境教育学会大会研究発表要旨集 30 巻(2019 年 8 月 20 日発行) ◆東北大学で行われたサイエンスリーダーズキャンプ実践報告の NL 掲載「中学校理科教育における GFP の転写と翻訳 の再現実験の実施と 東京都理数アカデミー校における実践報告」【向雅生】 ◆公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 科学教育振興助成成果発表会参加(東日本大会)【向雅生】 ◆サイエンスキャッスル 2019 関東大会で ICU 賞を受賞(2019 年 12 月 23 日)「セミの騒音に悩まされない住宅環境 を探る」(東京都立富士高附中)【向雅生】 ◆第 63 回学芸サイエンスコンクール「X 線分析顕微鏡を用いた甲虫のオオアゴに蓄積する金属元素の測定」(高校 3 年 堀越 晟仁,宮澤 拓実,松下 直矢(環境探究学研究会))自然科学研究部門 旺文社赤尾好夫記念賞 (入選) (東京都立富士高附中)【向雅生】 ◆「高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」入選 「微小部蛍光 X 線分析法を用いた甲虫のオオアゴに蓄積する金属元素 の測定」(東京都立富士高附中)【向雅生】 ◆Nagahama, K., Saito, K., Yamamoto, H., Hama, Y., Gairola, H., Prakash, S., & Rakwal, R. (2019). How Van Panchayat Rule Systems and Resource Use Influence People’s Participation in Forest Commons in the Indian Himalayas. Journal of Sustainable Development, 12(2), 56-69.

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